「火渡り」って知ってますか?
護摩壇の残り火の上を裸足で歩くやつで、何故か火傷はせず、神仏のご加護と言われていますが、科学的に根拠は示されている、というと有難みがないですかね。
で、行ってきました。場所は、箟岳山の頂上にある箟峯寺。どちらも読めないですね。「ののだけさん」と「こんぽうじ」です。
行事が始まる15時を30分ほど過ぎて寺に着くも、辺りは静まり返っていて、日を間違えたかと思い、再確認すると、場所を間違えていました。近くの石仏広場が会場で、慌てて駆けつけると、もう護摩壇は燃え盛り、修験者に扮した寺方が読経なのか詠歌なのか、いくつかのパターンを延々と繰り返していました。
その内に護摩壇は崩れ、いよいよかと思いながら、ふと脇に目を遣ると、そこには何百、いや何千と思しき護摩木が。それを修験者達が1回に10本ずつくらいに念を込めながら火に投入。これがまた延々と続き、17時頃になって、火渡りの準備が整う。
テレビとかでよく見るように、BBQの炭よろしく、赤々とイコった(私の故郷の方言ではこう言います)上を歩くのかと思いきや、燃え残りの灰を残して、そこに水や塩をこれでもかとかけ、最初に修験者が何度も渡るという念の入れよう。まあ、子供も年寄りもいるし、1度でもけが人を出したりすると、行事の存続が危うくなるような昨今の情勢だといたしかたなしか。
私の前には既に数十人が並んでいて、次々に渡っていくのですが、中にはいかにも熱いような感じで渡るジジイや、泣き出すガキがいて、「ちょっとくらい我慢せえよ」と思いながら、私の番が。熱さに身構えながら渡ったのですが、熱いどころか、温かくもないくらいの温度で、完全に肩透かし。でも、厳かな気分は十分に味わえ、ご利益間違いなしとの思いで会場を後にしました。
次は、金華山に行ってみようかな。本当の火の上を渡れることを期待して!
AIさん、ちょっと怖いですけど。